テトリスDSのTスピン研究所

 

事故らないTKI積み! 

(1)事故りやすいTKI積み

Tスピンを知っている人なら、一度は試したことがあるTKI積み。

右側フィールドを埋めてから、2順目の (Tミノ)を使いTスピン−トリプルを決め、

3順目のTミノでTスピン−トリプル(ダブル)を決める。

 

どのようなミノ順でも高確率で組め、手軽に13段ないし11段攻撃を放てるという優れた積み方だが、

問題は、2順目以降のミノをフィーリングで積まなければならず、ミノ順により事故ることがある(隙間ができてしまう)点。

 

いったん事故ってしまうと、解消するのが困難で、即負けに繋がる。

 

今回は、事故を最低限にすべく、TKI積みの基礎が完成した後のフィーリング積みについて、

プログラムを組んで調べてみた。

 

目指すところは、フィーリング部分を極力テンプレ化し、事故を減らすことと、

多少の事故があっても、被害を最小限に食い止めること。

 

(2)TKI積みの基礎構造

基本的には、TKI積みは以下の積み方となっている。

 

(Jミノ)、 (Lミノ)のどちらを足場にしてもよい。

また、 (Sミノ)、 (Zミノ)はズラしさえすれば、どちらから積んでもよい。

(Iミノ)、 (Oミノ)を置く部分はフィーリング積み部分なので、順番を逆においても構わないといえば構わない。

これらの優れた特徴により、極めて高確率で組める。

 

様々な人に研究、改良されている。

なお、 (Oミノ)をハードドロップして組む方法もあるが、こちらは今回の研究から除外する。

 

(3)事故り易い理由

  (Tミノ)をホールドしつつ、フィールド右側を積まないとならないが、その部分が狭くて深い。これが最大の理由。

また、 (Tミノ)の上2ブロックは、Tスピンで使うため、利用できない(埋めるとほぼ詰んでしまう)のも辛い。

フタである (Jミノ)の頭のラインをうまく消せても、悪形が解消しきれず、復帰が困難。

 

(4)右部の最下部を埋めるパターン

右部分の深さと狭さが一番のネックとなっている。

これさえうまく処理して、安定性の高いパターンを作ることさえできれば事故率は大幅に減る。

 

ついては、これの埋め方によってパターン分けし、分析を行う。

右部の最下部を埋めるパターンは、わずかに以下の8パターンである。

 

(1)比較的、安定性の高いパターン。

  

 

(2)ツモ順が限定的となるパターン。

 

 

(3)Sミノと1つのミノを組み合わせたパターン

   

 

(4)その他のパターン

 

 

(5)Zミノを置いた場合。最も安定性が高い。

まずは、 (Zミノ)を最下部に置いたパターンから考察する。

 

Oミノを置いた後の2〜3手後に安定感を出せる積み方は以下の通り非常に多い。

概ねどのミノが来ても受け入れられる。最下部にZミノを入れることさえできれば、ひとまず安心できる。

 

右上2つの、 (Jミノ)、 (Lミノ)が来るパターンは (Sミノ)の受入れが困難だが、

Tスピン−トリプルが先に確定するので、後の復帰が容易ということで入れておいた。

 

 

  (Sミノ)が直後に来た以下のパターンでは、Sミノの後から (Lミノ)を容易に回転入れすることができる。

この回転入れの方法は、実戦でも比較的よく出てくる形なので覚えておくとよい。

 

 

なお、Zミノを左上に置いて右部を埋めれば、TKI積み2発(2発目はTスピン−ダブル)の後にTスピン−ダブルが放てるが、

TKI積みではZミノが貴重なので、この2順目のZミノは、まずは右部を埋めるのに使ったほうがいい。

どの道、Tミノは7回に1回しか来ないので、3順目のZミノが使える。

 

 

(6)Oミノを置いた場合。安定性は高いが、Sミノの処理が鍵

 

次は、 (Oミノ)を最下部に置いたパターン。

 

Oミノを置いた後も、2〜3手で安定感の出てくる積み方が多い。

 

概ね、どのミノも受け入れられるが、 (Sミノ)だけは例外的に、直後に来たらどうしようもなくなってしまう

(Oミノ)を最下部に置く場合は、 (Sミノ)を置く場所に最大限の注意を払うこと。

 

 

 

(7)Lミノを置いた場合。ミノ順次第となる。

 

Lミノは、有効なパターンがあまり無い。

また、安定的な形を作るのには3つはミノが必要になる。

よいミノ順が来ていない限りは、最下部に使わないほうがよい。

 

OミノやZミノが次に来ている場合には、 (Lミノ)を以下のように置くとよい。Zミノは回転させれば後からでも入れられる。

 

他の場合は、以下の場所などに、退避させておく方が望ましい。

 

 

(8)Jミノを置いた場合。ミノ順次第となる。

 

 

Jミノは、 (Oミノ)が上に置けるならまずまずの形になる。置けないなら、Lミノと同様にミノ順次第となる。

なお、右下2つのおき方をした場合、 (Lミノ)の上に何か載せないとTミノが回転入れできないので注意。

 

 次に (Sミノ)が来ているなら、以下のように置けば良形となる。来ていないなら、Lミノ同様、退避させておくべき。

  

 

(9)Sミノを置いた場合。LやJと組み合わせれば吉。

   

 

 数手先の安定的なパターンは以下の通りである。どのミノが来ても、それなりに安定感がある。

直後に (Zミノ)が来るなら、Zミノを左上に退避させればよい(TKI積み後のTスピン−ダブル狙い)。

なお、 (Jミノ)、 (Lミノ)とは相性がよいが、 (Iミノ)との相性はツモ順次第で微妙なので、Iミノは右端にでも退避するのも吉。

 

 

(10)Iミノ、Jミノの組み合わせ。悪形

 

ツモ順次第では組めなくはないが、よいパターンがなく、事故になりやすい。

(Iミノ)と (Jミノ)の組み合わせは使うべきでなく、一方を (Sミノ)と組み合わせて他方を退避させるか、

両方とも退避させるべきだろう。

 

あえていうなら、次順のIミノ待ちでこのような形か、

あるいは、以下の形。

 どちらも形も、 (Lミノ)の上に (Oミノ)を載せないとTスピン−トリプルができないので注意。

 

 

 


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